長崎市内で高校生平和大使の皆さんと対談しました。
核兵器廃絶と平和な世界の実現を求めて広島、 長崎の声を世界に届けるという目的で、高校生一万人署名活動などを行い、毎年夏のジュネーブ軍縮会議へ代表を派遣している今年で27年目の歴史ある平和運動です。
⚫︎平和教育について
長崎県や広島県と比べ、平和教育には地域格差があります。
被爆地だからではなく唯一の戦争被爆国として、全国の子ども達が等しく平和教育を受けるべきだと考えます。
現在、高校生平和大使は17道府県に23人いて、それぞれが母校の小中学校を訪れ、高校生が講師となり、核兵器の非人道性などについて子ども達へ伝えています。
被爆者の平均年齢が80代後半となり、被爆当事者の語り手が減少している中、大変すばらしい取り組みです。
高校生平和大使は国連からも「ヒロシマ・ナガサキピースメッセンジャー」と高い評価と期待を示されています。
彼女たちのようなメッセンジャーが全国各地でもっと活躍できるよう、政府は支援していくべきだと感じました。
⚫︎核兵器禁止条約について
私は国会で岸田総理へ
「唯一の戦争被爆国として、日本はせめてオブザーバーとしてでも参加すべきだ」
と訴えました。
しかし、核保有国が参加していないことを理由に参加するつもりがありません。
実際に締約国会議の現地へ行った高校生平和大使へ日本政府の対応をどう思うか?
伺いました。
「日本から大勢の人が来ていたが、政府の存在がなかった。若者も被爆者も参加している中で、日本は具体的な行動を示していない。同じ日本人として、くやしい」
「原爆により多くの人が亡くなった国、だからこそ、参加しなければならない。日本が入らなければ伝わらない」
最後に、核兵器の脅威を核兵器によって抑止するという安全保障の考え方に対してどう思うか?
尋ねるとキッパリと言われました。
「核で守られる平和はない」
「人類と核兵器は共存できない」
彼女たちの言葉に信念を感じました。
「微力だけど無力ではない」をスローガンに掲げ、平和運動を国際的に展開し続ける高校生平和大使は、核兵器なき平和な世界の実現に向け、微力どころか「大きな希望」となっています。
彼女たちとの対話を通じて、たくさん学ばせてもらいました。
「長崎を最後の被爆地に」
この想いをより強くすることができました。
今後の活動に活かします。
高校生平和大使
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